アダルトチルドレン、毒親、虐待、機能不全家庭。毒母を殺したかった娘の26年間の実体験。

「虐待を受けた。」
「父親/母親が毒親だった。」
「機能不全家族に生まれた。」

こちらの記事では、実際に私が毒母から受けた虐待の内容を書いています。

 

その虐待を受けて自殺願望を持ったり、生きづらさを抱えたりしたことなど、心境に関する話は、こちらにまとめてあります。

▶生きるのが辛い。死にたい。アダルトチルドレンの生きづらい26年間の実体験。

 

「実際にこういう家庭がある」ということを、多くの人に伝えられると幸いです。何かしら、参考になれば!

 

▼毒親・アダルトチルドレン関連書籍はこちらにまとめてあります。是非読んでみてください!

 

目次

機能不全家族。そして毒母。

私の家族構成

私の実家は、父、母、私、弟(4歳下)、祖母(父方)の5人暮らしでした。

  • 父→いつも笑顔で社交的。おおらかでおおざっぱ。
  • 母→毒母。専業主婦。完璧主義。
  • 弟→高校までは、いわゆる「良い人」タイプで、安定志向の草食男子。高校以降は毒母と口をきかなくなり、荒れて、どんどん自分勝手なワガママな性格に。
  • 祖母→早くに夫を亡くして女手一つで子どもを育ててきた背景もあり、強気で凶暴。注意されると逆ギレするタイプ。

私が毒母から受けた虐待は「精神的暴力」。四六時中罵声。

私が受けた虐待は、「精神的暴力」でした。私の毒母は、完璧主義で、しょっちゅう大声で罵声を浴びせる人でした。

 

虐待には、大きく分けて、

  • 「肉体的暴力」タイプ
  • 「精神的暴力」タイプ
  • 「放置(ネグレクト)」タイプ
  • 「過干渉」タイプ
  • 「性的暴力」タイプ

の5つのタイプがあります。私の毒母の場合は2の「精神的暴力」タイプでした。

参照▶子どもの人生を台無しにする「毒親」5つのタイプ

 

強迫観念を感じるほどの完璧主義で、何かあれば大声で罵倒し、何日にもわたって冷たい態度をとる、口をきかない、無視をし続ける、という人でした。

優しい態度をとったり、褒め言葉をかけることはほぼゼロに等しかったです。冷たい態度、罵声、愚痴、否定する言葉ばかりで、常に不機嫌な顔をしていました。

 

また、他人への批判は家族に対してだけではありません。私の友達、私の友達の親、ご近所の方、すれ違う人、店員、全てに対してでした。

  • 「あんたの父親ほんっとサイテー!」
  • 「あんたの父親もサイテーだけど、その母親もほんっとサイテー!○○家みーんなサイテー!!」
  • 「あ~同じ血が流れてなくて良かった~!B型サイッテ~!!」(母はO型、他四人はB型。)
  • 「○○ちゃんみたいなのと仲良くしたら同じように思われるわよ!遊ぶのやめなさい。」
  • 「○○君の母親、カマキリみたいな顔してサイッテ~」
  • 歩道を広がって歩いている人たちに、自転車であえてぶつかっていって「ごっめんなさあ~い♪」と叫ぶ。

常にこんな感じで、しょっちゅう他人を批判している状態でした。「サイテー」が口癖で、1日100回は言っていたんじゃないかというくらいでした。

 

攻撃的な性格のせいか人付き合いも少ないようで、それを注意してくれる人はいない様子でした。

 

また自尊心が低いため、自慢話をよくしていました。

  • 「あ~お母さんは美しい!それに比べてあんたはブス!!このブス!!」
  • 「お母さんは本当に優秀なのよ~~。にも関わらずあんたの父親みたいな人と結婚しちゃって、人生間違えちゃったわ~!」
  • 「お母さんは何でもできるけど、器用貧乏なだけでお金にはならないの~ああ~もったいない。」
  • 「お母さんはね、料理大っ嫌いなの。でもちゃんとしてるから毎日作るの~。あ~お母さん偉い!」(※母の料理はまずい)

こういった話も、常に強い口調で叫んでいます。

 

「私はすごいのよ~~!!」

「でも恵まれてないから今この状態なの~~」

「あ~なんてかわいそうなの!」

と、常に繰り返し言っていました。

ご主人に心のすみずみまで食い尽くされてノイローゼになった子供が、悪者にされる。

家庭は、生まれた時からすでに崩壊。家族団らんは存在しない。

私が育った家庭には、「温かい家庭」「家族団らん」という言葉は、存在しませんでした。

常にピリピリした空気と、どよ~~~んとした嫌なオーラが漂っている状態でした。

 

いつも、父、母、祖母が三人でお互いに言い争いをしていたので、常に家のどこかで誰かしらが口喧嘩をしている状態でした。

 

家族全員で夕飯を食べることはします。

しかし、祖母はマナーがとても悪く、クチャクチャと大きな音を立てていて、それに対して母がものすごく嫌なオーラを放っています。そして、父は我関せずの姿勢、という状態でした。

 

「家族団らん(*^^*)♪」という雰囲気は、かけらもありません。

 

その後、父が祖母に嫌気が差し(父にとっては、実の母)、我慢できずに家を飛び出します。父と母で二人暮らしを始め、祖母・私・弟の三人暮らしになりました。その後、私、弟がそれぞれ一人暮らしを始めます。

温かい家庭が一瞬もないまま、一家離散です。 

毒母からの虐待。26年間の実体験。

四六時中大声で罵声を浴びせる。常に冷たい態度をとる。

毒母の虐待は、私が生まれた時から高校3年生まで続きました。

 

  • コップの水をこぼしただけで数ヶ月冷たい態度をとられる。(小さい子供はよくこぼしますが。)
  • 夏休みの作文で、字の綺麗さが母の合格点に達していないと「ハイダ~~~メ~~~~~~!!!!!」と目の前でビリビリに破かれる。(最後の一行だったとしても。鉛筆書きでも。)
  • 家庭科の作品を家で作っていると、毒母の基準に達しなければ、「こんなもん提出できるわけないでしょ!!」と、縫った部分を思いっきり引き裂かれる。
  • ドリルを買ってきて勉強を教えようとするが、常に冷たい態度。回答を間違えれば、「ハ~~イ!バ~~~~~~ツ!!」と、時には紙が折れるほど力を込めて大きくバツを書いたり、罵声を浴びせる。

間違えたり、下手な作品を作ることで、激しく怒られること自体おかしいとは思います。ただ、当時の私は学力は良い方で、また手先も器用だったので、比較的出来の良いものを作っていました。

 

毒母は完璧主義でしたが、質の高さを求めて完璧主義になっているというよりも、「アラを探している」タイプでした。ひとつのことが満ちても、また別の何かアラを探して怒り出すので、毒母の完璧主義が満ちることはありません。

とにかく誰かに当たり散らして、ストレス発散をしたかったのでしょう。

 

私はしょっちゅう「もう一度チャンスをください…!!!」と、泣き叫んでいた覚えがあります。

間違いをしていなくても、気に入らなければ怒る。

間違いをしていなくても、気に入らなければ毒母は怒ります。

 

毒母に頼まれて、アイスを買いに行ったことがありました。「チョコレートとナッツがかかった、バニラアイスのバーが欲しい」ということでした。

 

しかし、その条件のものを買って帰ると、

「こんな安っぽいもの、あたしが食べるわけないでしょ!!バカじゃないの!!!!!」

と、大声で怒鳴っていました。

 

「ハーゲンダッツのバニラチョコレートアーモンドのアイスクリームバー」以外不正解だったようです。

このブス!このブス!このブス!

毒母は、私を大声で何度も何度も

「このブス!!!」
「このブス!!!」
「このブス!!!」

と、罵倒していました。

 

私が部屋にいると、大きな音を立てて部屋の扉を開て、

「このブス!!!」

と叫び、部屋の戸を閉めた後、わざわざまた戸を開けて(←!)

「このブス!!!」

と罵倒し、バンッと大きな音を立てて戸を閉めるのです。

 

本当に…狂人でした…。

 

私は、あまりにも外見を罵倒され続け、自分の外見に自信が持てなくなり、一時期は本気で自殺を考えるようになります。

弟ばかりをかわいがる。

毒母は私にはきつくあたっていました。しかし、弟のことは猫なで声で可愛がっており、いつもべったり甘やかして接していました。

 

幼かった私は、何度も、

「弟ばかり可愛がってる!!」

と泣き叫んだ覚えがあります。

 

父も毒母を「弟ばかり可愛がってる」と怒ったことがあります。しかし、

「私はそんな不公平な人間じゃない!」

と逆ギレをするだけで、態度は特に変わりませんでした。

 

本気で思っているのか、思い当たる部分があって自分の過ちを弁解したいのか分かりません。

厳しすぎるほどのしつけ。

完璧主義の毒母から決められたルールは、数えきれないほどありました。

  • 門限は17時(友達は皆18時以降なので一人だけ早く帰る。)
  • 友達の家に自転車で行ってはならない(他の友達だけ自転車で、私だけ走っている、ということがよくありました。)
  • インターネット、テレビゲームは1日30分

などなど。

 

特に問題なのはルール自体よりも、それを破った時の毒母の対応でした。これを破ると、やはり罵声を浴びせられ、数日にわたって冷たい態度をとられます。

(常にこんな状態なので、もはや境界線が曖昧ですが。)

 

友達の前で髪を思いっきり掴まれ、

「そんな風に育てたのは、あたしか!!!!!ああ!?!?!?」

などと罵声を浴びせながら振り回されたこともありました。

食事を残すと激しく怒られる。

食事を残して激しく怒られることはよくありました。

激しく怒られてさんざん泣いた後、三角コーナーに捨てられた、自分が残した白いご飯を取って、無理やり口につめこもうとしたことがありました。

 

しかし、緑茶の出がらしが裏にびっしりついていて気持ち悪すぎたので、さすがにやめました。

毒親の冷たい態度と罵声は四六時中、場所を問わない。

当然ですが、毒母の冷たい態度は、旅行中でもお構いなしです。旅行が「楽しい家族旅行」であることは、ほとんどありません。

 

毒母からいつものように怒鳴られて、コンビニから宿泊先へのホテルへの帰る道の風景を、今でも鮮明に覚えています。私を冷たく無視し、早歩きをする毒母の後ろを、半べそでトボトボ小走りしていました。

当時泊まった山中湖の某ホテルと、コンビニで買ってもらった水色のゼリーの色は、最近まで嫌いでした。(ホテルもゼリーも何も悪くはないのですけれどね。)

 

しかし毒母自身は、度々旅行のことを話に出して、

「あたしはちゃんと旅行に連れてってやったからね!!!証拠としてちゃんと写真撮ってあんだから!!!忘れたなんて言わせないからね!!!」

と、叫んでいました。恩着せがましい上、行ったとしても四六時中罵声を浴びせられるなら、そんな旅行はいりません。

 

たまに街中で、不機嫌そうな母親の後ろをついていく悲しげな女の子の姿を見ることがあるのですが、見つけるたびに心が痛みます。

ご近所さんに挨拶をすると怒られる。

ご近所に朝挨拶をすると、

「ご近所に愛想よく挨拶してんじゃないわよ!!!」

と怒ります。

 

毒母は社交性がなく、父の取引先や仕事仲間と一緒にいる場でも、攻撃的でふてぶてしい態度をしています。

 

また、祖母が他の人と愛想よく喋っているのを見て、

「中身はサイテーなのにソトヅラだけ良くして!!ああ最低!!!!」

と怒鳴ります。もちろん、その罵声を聞かされるのも私です。

「休憩」と称して、ひたすら愚痴を喋り続ける。

毒親からの、心理的虐待は高校3年生まで続きました。それ以降は、立場が弟と逆転することになります。

今度は弟が冷たく当たられて罵倒されるようになりました。

 

しかし、こじれた性格は変わりません。

 

毒母は私の受験期に、「休憩は大事よ!」と言って、ほぼ毎日無理やりお茶の時間を作っていました。そして、お茶をしながら私に愚痴を聞かせ続けるのです。

参考▶毒親を幸せにする責任を背負い込まない。

 

毒母が話すのは基本的に父、祖母に関する愚痴です。

「あんたの父親ほんっと最低!あんたにもその血が流れてんのよ!」

と延々と話します。冷たい態度の矛先は弟に移りましたが、話される内容は変わりません。

 

「あんたの父親ほんっと最低!」
「子供は産んじゃだめ!○○家(父方)の血を根絶やすのよ!」
「私ってホント優秀なのに、器用貧乏なだけでお金にならないのよ~!」

という内容が毎日延々と繰り返されます。毒母は「勉強の合間の休憩」とは言いますが、休憩前よりどっと疲れます。

 

当時、「毒親に抵抗する」ということを知らなかった私は、「勉強も大変だけど、お母さんの愚痴も聞いてあげなきゃ!」というスタンスでした。一種の洗脳です。

▶虐待は暴力だけじゃない。私は家庭の異常さと虐待に、友達の指摘で気付いた。

常に発狂している。叫んでいる。

子どもである私に対してだけでなく、

  • 完璧にして、重箱の隅をつつかれても良いようにしてるんだ!!
  • 文句なんか言わせない!!
  • あたしはちゃんと母親の仕事完璧にこなしてんだ!!

と、誰に対するでもない暴言を吐いていました。もちろんそれを聞くのは私です。

 

さらに、

「あたしが老人になったら迷惑をかけてやるんだ!!全裸で徘徊して、ご近所中、恥ずかしい言葉を叫びまくってやるんだ!!」

と叫んでいました。現時点で周囲に多大な迷惑をかけているのに、さらに迷惑をかけたいそうです…!

 

漫画でもこんなことを言う人を見たことがありますが、ガチで世の中には存在しますよ…!

良い家庭を作れていないという自覚はあるらしい。

こんな暴挙の限りをつくした毒母ですが、

「いい家庭を作れなくてごめんね…。」

と何度か言われたことがあります。良い家庭でない自覚はあるようです。

まとめ。

世の中には、こんな家庭もあるのです。

テレビで見るような、温かい家庭に生まれたかったです。

 

しかし、世の中にはさらにひどい家庭も沢山あります。私自身は死にたいとずっと思っていましたが、死なないだけマシだったのでしょうかね。

 

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▼毒親・アダルトチルドレン関連書籍はこちらにまとめてあります。是非読んでみてください!