アダルトチルドレンはなぜつらいのか。
それは「自分がどう思うか」「どう行動したいか」、そのハンドルを他人にあけわたしてしまっているからです。
つまり、自分の手綱を、自分でとれなくなってしまっているのですよね。
アダルトチルドレンを克服するというのは、つまり自分のハンドルを自分でとれるようになること。つまり、自分自身を取り戻すことです。
毒親の母を持つ私が、26歳でアダルトチルドレンを克服した14の方法。
目次
自分の幸せを犠牲にして他人を幸せにするから、アダルトチルドレンは苦しい。
自分は『疲れたから休みたい』と思っている。でも、親や周囲から「さぼるな!」と言われて休めなくてつらい。
自分は『女の子らしい服を着たい」と思う。でも、周りから何か言われそうだから別の服を着る。でも、やっぱり好きじゃない。
自分の「こうしたい!」という気持ちよりも、他人の意見を重視する。すると、自分の心も身体も、「誰かにコントロールされている状態」になります。
自分の気持ちを、他人の意見で押しつぶしてまで、他人を満足させている状態です。これではいつまでたっても、自分の気持ちは満たされないですよね。
これが延々と続くから、アダルトチルドレンはどんどん苦しくなるのです。
苦しさが続くと最終的に無気力になる。食べたいものさえ分からなくなる。
私がそうでしたが、アダルトチルドレンでいると、年々苦しさが増していきます…!不思議なことに。
私は、小中学生の頃は「こう言ったら、こう思われるかな…怖いな…」と思う程度でした。しかし大学生・社会人になると、無気力になりました。そして最終的には、今何が食べたいのかさえ分からない状態になっていたのです。
よくふと気づいて「あれ?以前はこんなこと無かったのに、突然どうしちゃったの?」という気持ちになってました。
好きな物が分からない。食べたい物も分からなくなった私はこれで自分の「好き」を取り戻した。
最初は、自分の気持ちのほんの一部を他人に譲るだけかもしれません。でもそれがずっと続くと、自分を殺して他人に譲ることがクセになります。
そして、気づいたら自分の心も行動も、全部他人にあけわたしている状態になっているのです。
「自分が今どう思っているのか分からない。」
「自分がどうしたいのか分からない。」
「自分が何が好きなのか分からない。」
「以前はご飯を選ぶのに苦労なんてしなかった。でも今は何が食べたいのか分からなくて、何も選べない。」
「以前はこういう時にこんな嫌な気持ちにならなかったのに、気づいたらこうなってた。」
もしこう感じたら、自分のハンドルは自分で握れてるのか、他人にハンドルを握られていないか、疑ってみてください。
アダルトチルドレンは徐々になるもの
どんな子どもでも、アダルトチルドレンの状態で生まれてくる子はいません。
誰でも自分の「ご飯食べたい」「寝たい」「おもちゃで遊びたい」という素直な気持ちがあります。ギャーギャー泣いて親が困ったとしても、ちゃんとその気持ちを満たそうとできますよね。
でも生まれる家庭や環境によって、育つ過程で、
「そんなことだめでしょ!!」
「遊んでないで!!」
「片付けなさい!!」
「あなたは本当にだめな子ね」
「何もできないんだから」
と、自分の気持ちを否定され続ける子どももいます。
否定され続けて、自分の気持ちが相手に負けて、自分の人生のハンドルをあけわたしてしまうと、アダルトチルドレンになるのです。
逆に同じ毒親のもとで育った子どもでも、断固として従わない子どももいるでしょう。そういう子だと、アダルトチルドレンにならずに大人になることができます。
まとめ。アダルトチルドレン克服は、自分を取り戻すこと。
私はアダルトチルドレン克服法を色々やってきましたが、振り返って思います。
「自分の心地良さを満たすこと。」
「自分が心地良くないことを削ること。」
「そのために他人よりも、自分の意見を優先させること。」
何よりも大切なのが、これらです。
アダルトチルドレンでなかった時期は誰にだってあります。アダルトチルドレンでない、心が健康な生き方ができない人なんていません。
他人にあけわたしてしまったハンドルを、取り戻せば良いのです。
自分の人生のハンドルを取り戻しましょう。生きづらさが、どんどん消えていくはずですよ!