親の愛を今もらっても心の傷は癒えない。心の傷は幸せになることで癒やす。

「親に愛されたかった」

「愛されたい」

「愛情が欲しい」

と苦しむ方に向けて書きました。

 

「親からの愛情が得られたら、心が楽になる」

 

と思っていませんか?

大人になってから、毒親からの愛情を得た者として言います。

 

傷つききった今、親からの愛情が得られても、心は楽になりませんよーーー!!!

(体験者の生声。)

目次

友達や恋人と幸せに過ごしているのに、寂しい。それは親の愛を求めたままだから。

親が毒親だったり、機能不全家庭で育ったために、家庭で十分な愛情が得られなかったとします。

 

すると、友達や恋人や周囲の人から愛情を注がれても、満足できないことがあります。

 

友達と楽しく過ごしているのに、心にぽっかりと穴が空いた気持ちになってしまったり。

恋人に愛されて幸せなはずなのに、乾いた気持ちになってしまったり。

結婚して子どももいて幸せな家庭が得られたはずなのに、幸せそうな夫に対して怒りを感じたり。

 

それはなぜか。

ほんとうに欲しいのは「親からの愛情」だからです。

 

友達や恋人からの愛情も、もちろん欲しくはあるでしょう。でも、一番求めているのは「親からの愛情」なのです。「親の愛情が欲しかった自分」の気持ちが満たされていないのです。

 

他にたくさん愛情をもらっても、

「ほんとうに欲しいのは、その愛情じゃないの。」

「この大きさの、この形の、愛情がほしいの。」

という気持ちになってしまっているのです。

大人になってから毒親から愛情をもらっても、私の心は癒えなかった。

それなら、親からの愛情が得られれば、悲しい気持ちはなくなるのか?

 

結論、なくなりません。

 

私は高校卒業まで、毒母から四六時中罵声を浴びせられて育ちました。その間は、弟だけが猫っかわいがりされていました。

▶機能不全家族、毒親、虐待。母親を殺したかった娘の26年間の実体験。

 

高校卒業後は、それが逆転し、弟が罵声を浴びせられ、私が可愛いがられるようになりました。

 

ただ可愛がられただけではありません。

「面接は落ちちゃったかもしれないけど、お母さんにとって、さとみはほんとうに素晴らしい子だよ。」

「◯◯会社に就職するなんて、さとみはほんとうにすごいね…。お母さんは全然仕事してこなかったから、尊敬する。」

など、心から大切に思って、認めている、という言葉もたくさんもらいました。

 

でも、私は思ったのです。

「いや、今さらなんなんだよ。」

 

悪ぶってるとか、ウケねらいとかではなく、ほんとうにほんとうに心からそう思いました。

 

今さら毒母から優しくされても、その愛情を受け取れなかったのです。手渡された愛情を、バシッと平手打ちをして、地面に強くたたきつけたくなる気持ちでした。

 

親の愛情が欲しかったのは、今の自分ではなく、過去の自分でした。

幼い頃の自分(インナーチャイルド)が、いまだに心の中でぴーぴー泣き叫んでいたのです。

 

愛が欲しいんじゃない。傷ついたことを、誰かに分かってもらいたかったのです。つらかった気持ちを、はき出したかったのでした。

あなたは傷ついた気持ちをはき出したい。分かってもらいたい。

親からの愛情を得ても、あなたの心は癒やされません。

そうじゃないのです。

 

心を癒やすには、傷ついたあなたの心を「分かってあげる」のです。そして、つらかった気持ちをはき出すのです。

 

方法は、人それぞれです。

本やブログやネット記事を読んで、自分と似た境遇の人のエピソードを読むのでも良いでしょう。

自分であれ、他人であれ、

 

「分かってもらえた」

「話を聞いてもらえた」

 

と感じると、つらかった気持ちは成仏します。そうすると、心にぽっかり空いた穴も、だんだん少なくなっていきます。

 

私が一番効果があった方法はこちらに書いてあるので、ぜひ読んでみてください!

▶毒親の母を持つ私が、26歳でアダルトチルドレンを克服した14の方法。

まとめ。逆に言うと、親からの愛情が得られなくても、心の傷が癒えるってこと!!

私は、毒親に対して愛情を求めるのは、無いものねだりだと思ってます。ケーキ屋さんに「お肉ください!」と言うようなものです。

毒親への執着を捨てる。/毒親の母を持つ私が、26歳でアダルトチルドレンを克服した14の方法。

 

でも、だからこそ、毒親から愛情が得られなくても、毒親につけられた心の傷を癒やすことができるということです。

これ、立派な希望ですよ!!

 

心の傷を癒やす方法はちゃんとあります。ぜひ希望をもってください。