親が心配?私がいないと困る?むしろあなたが離れた方が親は自立できる。

友達からも、個人セッションを受けて下さる相談者さんからも、

「親を放っておけない。心配。」

「自分がいないと、きっと淋しがる。」

「親に幸せになってもらいたい。幸せにしたい。」

「離れた方が良いのは分かってはいるけれど、離れられない。」

という声をよく聞きます。

 

真面目で、面倒見が良い方ほど、よく仰っている気がします。親御さんの方も、とっても頼っている様子です。

 

でもそんなことはありません。

親に精神的に自立してほしいと思うなら、むしろ離れてあげた方が良いですよ。

というお話です。

目次

頼らないといけないから、貴方がいるんじゃない。あなたがいるから、親は頼る。

普段から、親御さんからよく頼られていたり、話を聞いてあげていたりするかもしれません。

 

「あなたがいなくなったら困る」

「あなたのおかげで助かってる」

と言われることもあるかもしれません。

 

そう言われてしまうと離れにくいですし、離れたら可哀想な気も出てくるでしょう。

 

でも親御さんは、誰かに頼らないといけない状態だからあなたに頼るのではありません。

あなたがいるから、親御さんはあなたに頼るのです。順序が逆です。

 

「頼るのに丁度良くて」「頼っても嫌がらない」相手がいるから、親御さんは頼るのです。

親御さんは、あなたに甘えているのですよ。

それ、もしかして”共依存”?

もし、

「親と自分は、依存しすぎてるかも…」

「他の親子より、べったりしすぎてるかも…」

と思ったら、共依存を疑ってみましょう。

 

共依存というのは、人をお世話することに入れ込んでしまったり、相手から依存されると、無意識に自分に価値を見出す状態のことです。

だんだんエスカレートしてしまうと、相手をコントロールたり、自分の思い通りの行動を取らせて、満足感を得ようとしてしまいます。

 

頼られると嬉しくなったり、

「お母さんの愚痴を聞いてあげられるのは自分だけ。自分が一番、理解してあげられる。」

「お父さんは自分がいないと、だめなんだから。」

などと感じるときがあるなら、共依存かもしれません。

 

あなたが、

「こんなにしてあげてるのに!!」

とイライラすることがあるのなら、さらに重度の共依存かもしれません。

 

もちろん、介護など物理的に動けないとかなら、また別の話です。

でも、介護などではなくて、精神的に依存してしまっている状態になっていたら、やや危険です。

 

まずは、「ちょっとおかしいな」と認識するところから始めましょう。

あなたの親はあなたがいなくなっても、何も変わらず生きていきます。大丈夫。

私の毒母も、娘である私にかなり依存するタイプでした。

 

そして私も、

「お母さんの愚痴を聞くのはしんどいから本当は聞きたくない。でも、お母さんは友達が少ないし、頼れる人もいないから、私が聞いてあげなくちゃ…。一番近い娘である私が理解してあげなくちゃ…。」

「私がいなくなったら、お母さんはだめになっちゃう。」

と思っていた頃がありました。

 

でも、毒母と縁を切った後、毒母がだめになってしまったかというと、まっっったくそんなことはありませんでした。

 

相変わらず周囲に(特に父に対して)怒りを撒き散らしながら、問題なく生きています。

 

それどころか、私が近くにいたときは、私がいないと映画にさえ行けなかったのに、最近カンボジアに一人旅をしたのだそうです…!

 

父から聞いて心の底からびっくりしました。

あんなに無理矢理見たくない映画や旅行に付き合わされた日々は一体何だったんだ…と唖然としています。

まとめ。親に自立してもらいたいなら、身を引く気持ちで離れよう。

親御さんはあなたがいなくなっても、問題なく生きていきます。心配なんていりません。

 

20歳越えた社会人ならなおさら、むしろ、自分の親よりも、自分の夫・妻や、自分の子どもに意識を注ぎましょう。

自分の人生を生きましょう。

 

親のために身を引く気持ちで、距離を置きましょう。

最初はごたごたするかもしれませんが、しばらくしたら心配いらないことが分かるはずです。