私は毒母に可愛がられる弟が殺したいほど憎かった。えこひいきする親は捨てていい。

少しダークですが、
アダルトチルドレン的な視点から、弟について、少し話します。

「弟・妹は親の愛情を独り占めできていいよね。でも、そうは言っても仕方がないから、上の子は割りきって自分で幸せを探すのがベストだと思います。」という話です。

「弟・妹が憎くて仕方がない。」という方の救いになれば幸いです。

【補足~初めてこのブログを読む方向け~】
私は、今では毎日前向きに幸せいっぱいに過ごしています。しかし、私の母は、心理的虐待を行う毒親でした。私は、毒母から受けた四六時中続く罵倒などによる心の傷に苦しみ、生きづらさを抱えるアダルトチルドレンになったものの、26歳の時に克服した、という経緯があります。▶詳細はこちら

 

目次

性格分析。弟、妹、は生まれた時から得してる。

私には四歳下の弟がいます。

下の子というのは、下の子に生まれついた時点で、ものすごく人生を得してると思います。

下の子は、生まれたときから、親の愛情を全部受けることができます。親の愛 情を他の人に持ってかれて、自分は愛情を得られないでぽつんと残されて、自分以外の人が可愛がられているのを見てるだけ、という感覚を持っていません。

他の人だけエサを与えられて、無邪気に食べているのを、お腹を空かせながら乾いた目で眺める感覚を、全く知らないのです。

自分は存分に愛されて当然と思ってるから、わがまま放題に振るまえて、自信を持つことができて、無邪気に笑えます。自信を持って振る舞えるから、さらに愛されます。

好循環の流れに最初から乗ることができるのです。

思い出してみると、弟が泣く時は、思いっきり、感情をぶわっと解放するように泣いていました。中学生以下の頃の泣く姿しか見ていないからかもしれないですけれど。

その姿を見るたびに、腹の底から殺意を持った記憶があります。

あなたは感情を思いっきり出すことができていいね?自分の気持ちを外にさらけ出すことができていいね?

自分の希望を正面から訴えれば、叶えてもらえると思ってるのだからね!自分がどう見えるか、全く気にしないなんてうらやましいね!

どうすれば、どう振る舞えば愛情をもらえるんだろう、なんて頭をかすめたことすらないんだろうね!

と思いました。

長男、長女に生まれるメリット。

上の子に生まれて良いことなんて何もないと思います。でも、あえてメリットを挙げるなら自律心が養われることだと思うのです。

私は毒母から普通の愛情を受けることができなかったから、いつも気持ちは一人でした。

降りかかる苦労に一人で対応しなければいけないというか、一人で戦場を戦って生きて伸びてる気持ちでした。仲良しの友達はいたけれど、友達に心の拠り所の役割を求めるのは依存だと考えていました。

だから、なんでも自分でやるようにしていたし、
「勉強ができないと将来生きていけないから、ちゃんと勉強しよう。」
「何かあっても大丈夫なように、お金貯めよう。」
とかとか、自律心がありました。

高校はお弁当でしたが、毒母と関係が悪すぎて、お弁当を作ってもらえない時期がありました。当時は辛かったけれど、皮肉にも、料理をするスキルがつきました。料理を短時間で作る力もつきました。今では、かなり私を支えています。

一人で戦っていたおかげで、「自分で自分をどうにかする力」「自分を助ける力」がかなり養われていたと思います。

一方、弟はいいヤツだけど、ものすごくバカでした。(ごめんね。)小中学生のときは、毒母に可愛がられてばかりだったから、足腰が鍛えられていないというか、基礎力がついてない、という印象でした。

弟が高校生になって、部屋に勉強の目標とか計画を紙に書いて貼っていました。でも、どれもつたないもので「なんでこんなに考える力が無いんだろう?」と思って、私は首をかしげました。

弟が大学生になって、弟は毒母と口をきかなくなるのですが(10年以上経った今もそれが続いています)、口をきかなくなった後の方が弟はしっかりしたと思います。私と同じように、一人で生きる状態に立たされたからだと思います。生きていく上での基礎力が、小中学校時代に養われなかった分、今後も苦労しそうだな~と思いますが。

とはいえ、人格形成の大事な時期に、親の愛情を存分に受けられたことは大きいようです。弟は自尊心に満ち溢れ、曇りのない明るさと社交性を持っています。きっと今後は、それに惹かれた人々が、自律心や、スキルのなさをカバーしてくれるのでしょう。

一応上の子に生まれるメリットは挙げました。でも、溢れる自律心(兄・姉)と、溢れる自尊心(弟・妹)、生まれつきどちらが欲しいかと言われたら、私は断然後者だな、と思います。 

結論。毒親や、兄弟に執着していたって、何も生まれない。執着を手放して幸せになる。

とはいえ、大人になってからも、自分が上の子に生まれたこと、弟の存在を恨み続けたって意味がありません。

だから、毒母を含めて色んな執着を手放して、今の自分の状態をゼロとして、そこをスタートに欲しい未来を描こう、というスタンスにしました。

私自身はそれで腹落ちしているし、アダルトチルドレンを克服した今、特に不自由を感じることはありません。

同じ境遇で辛い思いをしている人も、同じ方法で気持ちは楽になるとは思います。

でも、たとえ対応策があったとしても、そもそも悲しむ人がうまれないのが一番良いことには違いありません。

育児や教育のあり方が変わって、上の子が悲しむことのない世の中になって欲しいと思います。

関連記事:毒母に可愛がられる弟を憎んでいたけど、弟も心の傷を負わされていた。

 

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