人の行動に「許せない!」と感じたら。
その怒りは、もしかしたらそれは過去の出来事から来てるかもしれません。
目次
友達「人を馬鹿にしても、何とも思わない」私「えええっ?!(驚)」
私の高校の同級生で、よく人を馬鹿にする女の子がいました。
「あの人のドラムの演奏、下手くそだよね~~」
「私は人を馬鹿にする人ぜんぜん気にならない。そういう話、楽しく聞ける!」
「彼氏もよく『◯◯(同じ部の部員)のドラム下手くそ!』とか言ってるよ。私も『ねー!よくあんなので人前で演奏できるよね!』って言ってるー!」
と言っていて、本人は全然悪いことだと思っていない様子でした。
でも、私は「人を馬鹿にする人なんてありえない!」って思ってしまうタイプです。
彼女の振る舞いに衝撃を受けたし、彼女のそういう振る舞いを見るとカッと怒りが湧いてくるし、1ミリも許せませんでした。
でも、彼女の他にも「人を馬鹿にする」ことを何とも思わない人もいます。
一方で、私のように「そういう人ありえない!」と思う人もいます。
この違いは何だろう?と思って、自分の中の、
「人を馬鹿にする人なんてありえない!」
という気持ちを深掘りしてみました。
根っこにあったのは、毒母から受けた虐待への「理不尽だ!」という気持ちだった。
「人を馬鹿にする人なんてありえない!」
という気持ちを深掘りしていくと、自分が、
「しなくていいネガティブな行動はすべきじゃない」
と思っていることに気づきました。
「人を馬鹿にすることで、何か得られるメリットがあるならまだ分かる。」
「でも、人を馬鹿にして得られるメリットなんて、何もない。」
「だから、人を馬鹿にして、無意味に人を不愉快にすべきじゃない。」
と思っていたのです。
さらに深掘りしていくと、その根っこには、幼少期の怒りがありました。
私は学生時代、毒母から心理的虐待を受けていて、毎日四六時中罵倒をされていました。
機能不全家族、毒親、虐待。母親を殺したかった娘の26年間の実体験。
その時に感じていたのが、
「母から嫌な思いを沢山させられた!!」
「私には何も罪がないのに、母から毎日罵倒をされ続けた!!」
「私は生まれてきただけなのに!!私はこんな家に生まれたくなかったのに!!」
「理不尽だった!!嫌だった!!不愉快だった!!」
という怒りでした。
「理不尽に嫌な思いをさせられ続けていた」ことへの、
怒りとか、嫌だったという気持ちを、ずっとそのままにしていたせいで、
「人を馬鹿にする」という「理不尽に人に嫌な思いをさせる」人を見ると、
過去の怒りが湧き上がって、
「人を馬鹿にする人、許せない!!!!!!」
と腹が立っていたのです。
疑問が一本に繋がりました。
感情は感じきると、すーっと消える。
感情は感じきると、すーっと消えていくものです。
なので、
「母にあんな嫌な思いをさせられて、理不尽だった!!」
「嫌だった!!」
「普通の安全な生活がしたかった!!」
と、何度も何度も口に出してつぶやきました。
すると、
10回ほどつぶやくと、胸や頭がカーッと熱くなって怒りがこみ上げてきました。
100回ほどつぶやいたあたりで、一度膨らみきった風船の空気が抜けていくように、怒りがすーっと消えていきました。
「人を馬鹿にする人」を見ても、以前より怒りがこみ上げてこなくなった。
毒母への怒りを昇華したところ、
「人を馬鹿にする人」を見ても、以前より怒りがこみ上げてこなくなりました。
以前は、見た瞬間「カッ!!!」と沸騰するような怒りがあったのですが、今は、
「あーこういう人ヤダなー」
程度になりました。
過去の感情がずっと抑え込まれていると、
ふとした出来事で、そのフタがパッとはずれることがあります。
フタがはずれたとき、過去の感情が現在のあなたの生活に悪さをするのなら、
気づいたときに全部はき出しちゃいましょう!
生きることが、また一段楽になりますよー!!