[アダルトチルドレン克服ワーク3-4]毒親への執着を捨てる。

「アダルトチルドレン克服ワーク」は私のアダルトチルドレン克服法をワーク形式にしたものです。

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毒親への執着を捨てましょう。

・毒親に愛情を求める気持ち。
・毒親にされたことへの恨み。
・起こってしまった過去への執着。

これらを、一旦全部捨てます。

 

「じゃあこれからどうしよう?」と、幸せな未来を作っていくことに目を向けます。

目次

ワーク

自分が持っている毒親への執着をイメージします。

 

それは毒親に伝えたり、説得したりしたら、改善されそうですか?

改善されそうなら、まず今すぐやれることを全部やりましょう!

 

ほとんどの人は「改善は難しそう」だと思います。

もし話し合いくらいで改善されるなら、あなたはこんな苦しい思いはしていないでしょう。

 

「改善は難しそう」という人は、まず毒親に執着してしまう自分の気持ちを、自分で受け止めてあげます。

 

 

そして、「未来がどうなれば、自分の気は済むか?」を考えてみます。

 

ネグレクト(育児放棄)をする親に愛情を求めても、満足する愛情は得られません。

私の毒親のように、言葉の暴力を浴びせ続ける母親に優しい態度を求めても、そんなものは永遠に得られません。

 

肉屋さんに、

「どうして野菜を売ってないの!」

「ちゃんと野菜を売ってよ!売ってくれなかったから、私は野菜不足で不健康になっちゃったんだよ!どう責任とってくれるの!」

と言い続けても、永遠に野菜は得られません。

 

肉屋さんを野菜を売るお店に変えようとするより、八百屋さんを探す方に目を向けましょう。

野菜が得られれば良いのです。野菜不足を、肉屋さんで満たす必要はありません。

 

毒親に、

「どうして平和な家庭を作ってくれなかったの!」

「ちゃんと平和な家庭を作ってよ!そうしてくれなかったから、私は愛情不足でアダルトチルドレンになっちゃったんだよ!どう責任とってくれるの!」

と言い続けても、永遠にあなたが求める愛情は得られません。

 

毒親を平和な家庭を作る人間に変えようとするより、自分の心が満たされる別の方法を探す方に目を向けましょう。

自分の心が満たされれば方法は何でも良いのです。毒親で満たす必要はありません。

 

 

さらに希望がないのは、毒親が既に亡くなってしまっている場合です。

「もう死んでしまっているけれど、生きている時こうしてほしかった!」と嘆いても、過去は絶対に変わりません。

 

 

変えられない過去を変えようとして苦しむより、変えられる未来を変える方にエネルギーを向けます。

ポイント

「毒親への執着を捨てるなんて、簡単にできない!」と感じると思います。

 

私も、

「”執着したってしょうがない”なんて軽くあしらわないでほしい。そんな簡単にできることじゃない…。」

と思っていました。

 

最初は、執着を感じる自分の気持ちにOKをしましょう。

「執着しちゃだめだ!」と思うと、自分の本音が否定されて、苦しくなってしまいます。

 

まず、

・毒親に愛情を求める気持ち。
・毒親にされたことへの恨み。
・起こってしまった過去への執着。

これらすべてに、

「そう思っていいんだよ」

と許可をしましょう。

 

  • 毒親に執着する気持ちがあっていいんだよ
  • 優しくして欲しかったって思っていいんだよ
  • 普通の家に生まれたかったって思っていいんだよ
  • 生きるのがつらいって思っていいんだよ
  • 許せないって思っていいんだよ
  • 殺したいって思っていいんだよ(←犯罪になるので本当にやるのはNGですが)

参考記事:自己肯定感をつけるには?自分にも自分の気持ちにもOKを出そう。

 

「今日は1日中、ネガティブな気持ちに浸りまくるぞ!!」

と決めて、執着や憎しみにどっぷり浸るのがおすすめです。自分の本音を、存分に受け止めてあげましょう。

 

しばらくすると、結構気持ちが落ち着きます。(人によっては何日もかかるかもしれません。)

すると、「じゃあどうしよう?」と未来に目を向ける意欲がわいてきます。

 

その後、

「毒親から受けた心の傷とつらい過去があっても、自分は幸せに生きられる」

と自分で確信できると、さらに執着が手放せるようになります。

参考記事:毒親がどうしても許せない!AC克服した私が執着を手放せた理由。

ワークテンプレート

【1】毒親に対してどんな執着がありますか?

【2】それはあなたの毒親に伝えたり、説得したりしたら、改善されそうですか?(はい/いいえ)

【3】(【2】で「はい」の方)どうすれば改善できそうですか?方法を書いてみましょう。書いたら、今すぐ実行しましょう。

【4】(【2】で「いいえ」の方)毒親に執着する気持ちなど、自分の本音を自分で許可して受け止めてあげましょう。

「今日は1日中、ネガティブな気持ちに浸りまくるぞ!!」と、思いっきり吐き出させてあげましょう。(口に出すでも、紙に書くでも。)

【5】これからの未来がどうなったら、あなたの執着は無くなりそうですか?もしくは軽くなりそうですか?

書き方例

(参考:克服前の2014年の神山)

【1】毒親に対してどんな執着がありますか?
私が小さい頃、もっと優しくされたかった。罵倒しないでほしかった。弟ばかり可愛がらないで欲しかった。

心が健康な人間に育ちたかった。自信を持って生きられなくて苦しかった。私の人生を返せ!!って思う。

【2】それはあなたの毒親に伝えたり、説得したりしたら、改善されそうですか?(はい/いいえ)
いいえ。私が執着してるのは小さい頃に傷つけられたことと、そのせいで自信が無い性格にされて、今までの人生をつらいものにさせられたこと。

今は毒母は弟を嫌うようになって意識が私に向いたけど、今更優しくされても気がすまない。改善できるのは、タイムマシンを持ってるドラえもんくらい。

【4】(【2】で「いいえ」の方)毒親に執着する気持ちなど、自分の本音を自分で許可して受け止めてあげましょう。

「今日は1日中、ネガティブな気持ちに浸りまくるぞ!!」と、思いっきり吐き出させてあげましょう。(口に出すでも、紙に書くでも。)

  • 毒親に執着する気持ちがあっていいんだよ
  • 優しくして欲しかったって思っていいんだよ
  • 普通の家に生まれたかったって思っていいんだよ
  • 生きるのがつらいって思っていいんだよ
  • 許せないって思っていいんだよ
  • 殺したいって思っていいんだよ

【5】これからの未来がどうなったら、あなたの執着は無くなりそうですか?もしくは軽くなりそうですか?
自分が自信満々になって、人と接するのが怖くなくなって、毎日楽しく幸せな人生が送れるようになったら。残りの人生が、過去のつらさを覆すぐらい素晴らしいものになったら。

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