毒親のもとに生まれても、アダルトチルドレンになる人と、ならない人がいます。
ズタズタに傷つくまで毒親から逃げられなかったのは、その人が生まれつき持っている「生き方の癖」の影響がかなり大きいです。
大体のトラウマを浄化して心にゆとりが出てきたら、自分の「生き方の癖」を振り返ってみましょう。
ワーク
アダルトチルドレンになってしまった人には、「アダルトチルドレンになりやすい生き方の癖」があります。
私の場合は、
- つらいことから逃げちゃいけない
- 誰とでも分かり合える。仲良くなれる。
- 困っている人は私が何とかしてあげなくちゃ
- 私がいないとこの人はダメになっちゃう
- 加害者に真正面から抗議をする
などがありました。
参考記事:どうして自分はアダルトチルドレンに?ACになりやすい人の特徴7つまとめ。
毒親につけられた心の傷を癒やしても、これらが変わらないままだと、また似たようなトラブルが起こります。
例えば、
ブラック企業で「逃げちゃいけない!」と激務を続け、身体を壊したり、過労死や自殺するかもしれません。
「誰とでも分かり合える」と、合わない人と仲良くしようと努力して、ストレスをためてうつ病になるかもしれません。
私は両方やりました(^▽^;)
私は、最初は、
「私は毒親に虐待をされた被害者」
「私は温かい家庭に生まれることができなかった、不幸なアダルトチルドレン」
と思っていました。
でも今では、
「私は、自分を不幸にする『生き方の癖』を持ってた。そのせいで虐待からも逃げられなかった。
虐待されて殺されかけてなかったら、それに気づけないまま生きて、さらに不幸な人生を生きていた。
虐待されて、むしろ命拾いした。」
と思っています。
アダルトチルドレンさんが毒親から逃げられなかったのは、子どもだったからではありません。
毒親のもとに生まれても、毒親から逃げられる人、かわせる人もいます。
- 私の友人
中学生の時に「もう俺は母親の言うことは聞かない!!」と心に決めて、拒絶したそうです。
- 大人気ブロガーHappyちゃん
中学生のときに親に首を締められて、パジャマ姿で家を飛び出して、そのままご両親とは絶縁していらっしゃいます。
- 私の4歳下の弟
人を怪我させて怒られても、責任感や罪悪感を全く感じないタイプ。毒母から怒られてもへらへら笑うか、逃げるような子でした。
- 父
毒祖母だけでなく、誰に何を言われてもブレません。
参考記事:あなたが毒親から逃げられなかったのは子供だったからじゃない。
「毒親から逃げられる人」と、「トラウマを負うまで逃げられなかった自分」を比較して、自分の「生き方の癖」を探してみましょう。
また同じような不幸な状況を作らないように、「生き方の癖」を把握して、自分でコントロールできるようになっておくことが大切です。
ポイント
「生き方の癖」は短所ではありません!!!w
「自分にこういうダメな部分があったせいで、こんな不幸になったんだ…」
なんて思う必要は無いのです。
「生き方の癖」は、その人の「個性」「性質」で、長所にも短所にもなるものです。
例えば、「真面目」。
基本長所ですが、相手を間違えると騙されたり、利用されたり、調子に乗られて傷つけられたりします。
トラウマを負わされないためには、「真面目に接する人を選ぶ」「人を見る目を養う」などが必要です。
- 「生き方の癖」が短所になるパターンを知っておくこと
- 自分を不幸にしないようにコントロールすること
さえ、できれば良いのです。
ワークテンプレート
【1】毒親から逃げられずにトラウマを負う理由となった、自分の「生き方の癖」を思いつく限り挙げてみましょう。(参考記事:ACになりやすい人の特徴7つまとめ。)
【2】その「生き方の癖」をどうコントロールしたら、毒親のように自分に危害を加える人からちゃんと逃げられますか。以前と同じシチュエーションになったときに、トラウマを負わずにいられますか。
書き方例
(参考:神山)
【1】毒親から逃げられずにトラウマを負う理由となった、自分の「生き方の癖」を思いつく限り挙げてみましょう。(参考記事:ACになりやすい人の特徴7つまとめ。)
- 真面目(単純バカ)
→毒親からおかしなことを言われたり、理不尽なことをされたりしているのに、真面目に受けとめてしまう。
- 忍耐強い(切り替えが遅い)
→毒親にひどいことをされても、逃げるより耐えようとしてしまう。
- 困難を乗り越えた先に幸せがあると思っている。
→毒親から逃げられない。
- 責任感が強すぎる
→「自分がお母さんを助けなきゃ」など思ってしまう。
- 何事にも真正面から立ち向かう
→おかしなことを言う毒親さえ、説得しようとしてしまう。
- 献身的
→「家族を平和にしなきゃ」「兄弟を守ってあげなきゃ」と思ってしまう。
- 人は変わってくれると思っている。
→「毒親は今は自分にひどいことをするけれど、きっと変わって優しくなってくれるだろう」と信じてしまう。
- 性善説を信じている。
→「どんな親も子どもに優しいのが当然。」と希望を持ってしまう。
【2】その「生き方の癖」をどうコントロールしたら、毒親のように自分に危害を加える人からちゃんと逃げられますか。以前と同じシチュエーションになったときに、トラウマを負わずにいられますか。
- 真面目(単純バカ)
→真面目に接するのは、ちゃんとした人だけにする。
- 忍耐強い(切り替えが遅い)
→自分に害を与える人からはすぐに逃げる。助けを求める。
- 困難を乗り越えた先に幸せがあると思っている。
→無い。
- 責任感が強すぎる
→自分のキャパシティ以上のことはしない。自分の役割でないことはやらない。
- 何事にも真正面から立ち向かう
→話してもムダな人はムダだと知っておく。
- 献身的
→自分を害する人は、迷わず切り捨てる。血の繋がりに縛られすぎない。
- 人は変わってくれると思っている。
→変わらない。諦める。
- 性善説を信じている。
→人による。自分の理想を他人に当てはめすぎない。
お疲れ様でした!
今のところ、このワークが最後です。
ここまでよく自分と向き合いましたね。
本当にお疲れ様でした(*⁰▿⁰*)
ご自身が書いてきたワークを振り返ってみて、最初と今とではどんな変化がありましたか?
ワークは3周くらいやっていただくと、より心の浄化がすすむのでおすすめです。
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とりあえず、まずはここまで頑張ったご自身をたっぷりほめて、ねぎらってあげてください。
あなたは本当によく頑張っています。