[アダルトチルドレン克服ワーク6-5]「損してもいい」嫌なことを全部受け取る。

「アダルトチルドレン克服ワーク」は私のアダルトチルドレン克服法をワーク形式にしたものです。

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起こったらイヤなこと、傷つくこと、恐怖に感じることに対して、あえて、

「それが起こってもいい」

「損してもいい」

と考えてみましょう。

 

すると、不思議なことに執着がさーっと消えます。最初はものすごく抵抗があると思いますが、騙されたと思って、騙されてみてくださいw

この方法は性格リフォームカウンセラー・心屋仁之助さんの本から学びました。

目次

ワーク

起こったら嫌なことを箇条書きで書き出しましょう。そして、それが「起こってもいい。」「損してもいい。」と口に出して言ってみましょう。

 

イヤなことというのは、

「こうなったらイヤだ!!!」

と拒否感を感じるほどに、執着をしてしまいます。そうすると、頭も心もそこから離れられなくなって、ずっと悩まされ続けるのです。

 

「損してもいい」と受け入れることで、拒否感を感じていたことへの執着がすーっと消えていきます。

ポイント

大切なのは、この3つです。

 

  1. 本音を吐き出しきること。
  2. 書こうとしたときに「書きたくない…!」と拒否反応を感じるものほど、特に受け入れた方が良いもの。
  3. 無理しないこと。
  4. ある程度アダルトチルドレンを克服できた頃にやること。最後の仕上げくらいの時期にやること。

 

受け入れたくないものをあえて受け入れることで執着を解消するワークです。なので、

「受け入れたくない…!」
「書きたくない…!」

と思うものほど、特に「書いて受け入れた方が良いもの」です。

 

私は、

「親から愛されなくてもいい」

という言葉が、口に出すことすらイヤで、どうしても飲み込めませんでした。

「愛されなくてもいいとか、絶対ない!!愛されなかったから、今これだけ困ってるんじゃない!!」

という気持ちで頭がいっぱいでした。

 

でも、イヤだと思いつつも、何度も唱えてみました。言ってるうちに、ちょろちょろ涙も出ていました。

すると、数日たったあたりで、胸のあたりがすーっと軽くなって、なんどなくほぐれていく気がしたのです。

「親から愛されなかったらイヤだ!!愛されたかった!!」

と思っていた頃には、胸や喉の奥がきゅーっと苦しくつまっている感じでした。

 

しかし、しばらくして、

「親から愛されなくてもいい。」

という言葉が馴染んでくると、そのつかえがすーっと取れて、

「まーいっか!」

という気持ちが出てきたのです。

結局、一週間ほど毎日唱えたところで、

「親から愛されたい」

「親から愛されないことが怖い」

という執着が消えました。

 

あくまで私の解釈ですが、「親に愛されなくてもいい。」という言葉を唱えると、

「親に愛されなくてもいい。だって、それがなくても幸せに生きているから!」

「親に愛されなくてもいい。だって、それ以外で十分心が満たせるから!」

など、それに筋が通るような事柄が頭の中で組み合わされていくのだと思います。

 

逆に、「親に愛されたい!」と執着をし続けると、

「親に愛されたい!だって、そうしないと私は不幸だから!」

「親に愛されたい!だって、親が無いと生きていけないから!」

という感じで、筋が通る事柄が組み合わさって、ずっと苦しくなってしまうのだと思います。

 

自分が幸せになれる方向に頭の回路を繋げてあげることで、自然とそちらの方向に頭も心も進んでいきますよ。

ワークテンプレート

【1】起こったら嫌なこと、悲しいこと、傷つくことを、箇条書きで書き出しましょう。

【2】【1】で書き出したものを、全部「そうなってもいい」という形で書いてみましょう。最後に「損してもいい」という文も付け加えください。

【3】【2】で書きかえたものを、ゆっくり10回ずつ音読してみましょう。

【4】「損してもいい」と、ゆっくり10回声に出して言ってみましょう。

【5】言ってみて、気持ちに変化はありましたか。【2】で書いた文の横に書いてみましょう。

【6】気持ちがほぐれるまで、毎日繰り返してみましょう。もししんどかったら、無理しなくて大丈夫です。くれぐれも、無理はしないでくださいね。

書き方例

【1】起こったら嫌なこと、悲しいこと、傷つくことを、箇条書きで書き出しましょう。

  • 親から愛されないこと。
  • 温かい家庭に生まれられなかったこと。
  • 虐待家庭でつらい思いをしたこと。
  • イヤなことを言われること。
  • 人から嫌われること。
  • 自分の素を出して、相手に嫌な顔をされること。

【2】【1】で書き出したものを、全部「そうなってもいい」という形で書いてみましょう。最後に「損してもいい」という文も付け加えください。

  • 親から愛されなくてもいい。
  • 温かい家庭に生まれられなくてもいい。
  • 虐待家庭でつらい思いをしたけどいい。
  • イヤなことを言われてもいい。
  • 人から嫌われてもいい。
  • 自分の素を出して、相手に嫌な顔をされてもいい。
  • 損してもいい。

【3】【2】で書きかえたものを、ゆっくり10回ずつ音読してみましょう。

【4】「損してもいい」と、ゆっくり10回声に出して言ってみましょう。

【5】言ってみて、気持ちに変化はありましたか。【2】で書いた文の横に書いてみましょう。

  • 親から愛されなくてもいい。→口に出したくない。
  • 温かい家庭に生まれられなくてもいい。→涙が出てきた。
  • 虐待家庭でつらい思いをしたけどいい。→涙が出てきた。
  • イヤなことを言われてもいい。→胸のつかえがじわーっとほぐれた気がする。
  • 人から嫌われてもいい。→胸のつかえがじわーっとほぐれた気がする。
  • 損してもいい。→胸のつかえがじわーっとほぐれた気がする。

【6】気持ちがほぐれるまで、毎日繰り返してみましょう。もししんどかったら、無理しなくて大丈夫です。くれぐれも、無理はしないでくださいね。

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