アダルトチルドレン克服中、
「少し楽になったと思っていたのに、また過去の嫌な出来事や苦しさがフラッシュバックをする」
ということがあります。
「アダルトチルドレン克服中、トラウマの揺り戻しは来る?」
「来なくなるのはいつ?」
「来なくなるようにするにはどうしたらいい?」
とお悩みの方に向けて。
私の場合は、こんな感じでした。
目次
揺り戻しは、心が十分癒やされていないときは普通に来る
私の場合は、まだ心のケアが進んでいなくて、心が、
「苦しい苦しい」
と嘆いていたときは、まだ揺り戻しが来ていました。
心がある程度まで癒やされると、揺り戻しはほとんど来なくなりました。
参考記事:毒親は無理して許さない方がいい。AC克服したら自然に許せるようになる。
揺り戻しが来るのは、まだ癒されたい傷があるから。
揺り戻しは、
- まだキャッチできてない心の声があるよ。
- まだ解消すべき心の傷があるよ。
- まだ気づいてないことがあるよ。
のサインです。
「治したと思ったのに、やっぱり治っていない。」
というより、
「トラウマをひとつ解消したら、気分が軽くなった。でもしばらくしたら、別のトラウマが出てきた。」
「実は解消したと思ったトラウマには、もっと深い根っこがあった。それが、しばらくしてから見えてきた。」
「トラウマを作ってしまう自分の『考え方の癖』が自覚できてなくて、トラウマの被害者の気分になってる。」
です。
「虫歯を治して楽になったと思ったのに、同じところがやっぱり痛む。」
ではなくて、
「虫歯を治したら、楽になった。でもしばらくしたら、その次にひどい虫歯が見つかった。」
「虫歯を治したら、楽になった。しばらくしたら、もっと奥に虫歯が見つかった。」
「虫歯を作ってしまう自分の『歯磨きの癖』が自覚できてなくて、虫歯の被害者の気分になってる。」
みたいなものです。
存分に、自分の心の声を拾って、傷ついた心をケアしてあげましょう。
参考記事:実践アダルトチルドレン克服法!私が26歳で克服した方法を簡単なワークにしたよ。
揺り戻しというより、古傷がえぐられるときはある。
温かい家庭で育った人が、家族をないがしろにしている姿を見ると、「優しいお母さん」が欲しかった過去の自分の気持ちを思い出して、毒親への恨みをぶり返すことはあります。
知人の30代後半の女性で、実家に住んでいて、いつもお母さんが作ったご飯を食べている人がいました。
その方が、
「お母さんに『今日は外で食べてくるからご飯はいらない』ってことを言い忘れたら、叱られたんです。
だから、私は今ものすごく怒ってるんです!!(要するに、逆ギレ)」
と言っているのを見たときには、
殺意がわきました。
「優しい母親、温かい家庭、幼い私は喉から手が出るほど欲しかった。
この人には、30後半になっても毎日ご飯を作ってくれる優しいお母さんと、こんな甘ったれになるまで甘やかしてくれるお姉さんがいる。
にも関わらず、この人は親の優しさを粗末にして、さらに逆ギレ?
私が羨ましくて羨ましくて仕方がなかった『優しいお母さん』をそんな扱い?
私と境遇を交換して、私の代わりに毒母に殺されかければいいのに。」
と思いました。
心の整理がついていて、自分の人生に納得をしていても、羨ましいものは羨ましいです。
例えるなら、
「今はサッカー選手になって幸せに生きてる。
でも小さい頃、野球ボールを買ってもらえなくて悲しかった。
だから、野球ボールを持ってて、かつ粗末に扱ってる人を見ると、イラッとするよね。」
そんな感じです。
ただ、ブワッと怒りがわきはしましたが、すぐにフシューとしぼんでいきました。
心の傷が解消されているせいで、古傷を思い出しはするけど怒り続けるほどエネルギーが残ってない、という状態なのだと思います。
気持ちが落ちたときに、毒親に怒りを向けることはある。
私は、気圧やホルモンバランスの乱れにかなり影響されます。
で、この世のありとあらゆるものすべてに、絶望したり、悲観したりします。
その時期は、毒親への怒りが戻ってくることもあります。
ただ、それは揺り戻しというより、
「悲観する気持ちが先にあって、その気持ちをぶつけられる先を探している」
という感じです。
運動をして血行を良くしたり、命の母で解消しています。
参考記事:なんとなくつらい。理由がはっきりしないけど、なんか苦しいときの原因と解消法。
アダルトチルドレンじゃない普通の人でも、気持ちの上下はある。
忘れてはいけないのは、アダルトチルドレンではない、普通の人でも気持ちの上下はあるということです。
アダルトチルドレンでなくても、過去の出来事を思い出して、
「どうしてあのときあんなひどい目に。。。」
「あの人が憎い。。。」
と落ち込んだり、怒りがわくことはあります。
まとめ
「毒親について考える意欲が、なんか薄くなってきたなあ……」
と思ったときが、揺り戻しが来なくなる時だと思います。
そして、アダルトチルドレン克服が一段落した時だと思います。
そこに至るまでは、とことん自分を労って、ケアして、大切にしてあげましょう。