過去に起こった出来事をどうしても考えてしまうとき。
「どうしてあんなことが起きたんだろう」
「どうして自分はあんな思いをしなきゃいけなかったんだろう」
「どうして自分はあんな家庭に生まれなきゃいけなかったんだろう」
「どうしてあんな失敗をしてしまったんだろう」
過去への考えが頭から離れないときは、
- 過去が幸せになるけど、現在と未来は変わらない。
- 過去は変わらないけど、現在と未来が幸せになる。
この2つのパターンなら、自分はどっちを選びたいか考えてみる。
過去の出来事について悩んでいると、パッと見は「過去」に嫌なことがあったから悩んでるように見えます。
でも実は、過去のせいで「現在」「未来」が幸せじゃなくなってるからもしくは「現在」「未来」が幸せじゃないから、過去の嫌だったことを引っ張り出して悩んでたりします。
つまり、悩んでるのは、「過去」のことじゃなくて、「現在」と「未来」のこと。
つまり、今を幸せにできれば、自然と執着は薄まります。
つまり、「過去には嫌なことがあったけど、今は幸せ!」って言える状況を目指せばいいのです。
ぜひ、今の状態が今後どうなったら幸せか、自分が望む未来のストーリーを想像してみてください。
例えば、
「不仲な家庭で育ったせいで、今生きづらさを抱えていてつらい。でもひょんなことから心の傷が癒えて、毎日安心した気持ちで生きられるようになった。」
「友達に嫌なことを言われたことが、頭から離れない。でも、その友達とちゃんと話し合うことができて、悩みも解決して、もっと仲良くなれた。」
「受験がうまくいかなかった。でも進学先で素敵な仲間に恵まれて、楽しい学生生活が送れた。」
ハッピーエンドの映画の脚本家のように、今後のストーリー展開を想像してみる。
もし、「考えたけど、そんなの無理に決まってる。」って思ってしまったら、少しハードルを下げてみる。
「解決した状態」より手前の、「今より少し気分がラクになってる」状態を想像してみる。
「今はすごく悩んでる。でも、ぐだぐだ考えちゃう状態から、どうやって解決しよう?って考えられる状態に変わった。」
「今はすごく悩んでる。でも、友達に話したら、少し気持ちが楽になった。」
それもイメージできなかったら、もっともっと、ハードルを下げてみる。
「5分後のちょっぴりラクになった自分」を想像してみる。
「今はすごく悩んでるけど、コーヒーを飲んだら、5分後にはほっとした。」
「お風呂に入ったら少しすっきりした。」
「お気に入りの音楽を聞いたらほっとした。」
つらい気持ちが少しでもやわらぐことを、
してみる。考えてみる。
それもできない!
というときは、「今日は一日中悩みまくってやる!!」「それについて考えまくってやる!!」としてみる。
「考えちゃだめ」と思いながら考えるのはしんどいけど、「考えていい」って思いながら考えると、気持ちが少しラクになる。
少しずつ、自分の気持ちのエネルギーを、良い方向にもっていってみる。
続けていけば、どんどん気持ちが軽くなるはず。
最後には、「過去に嫌なできごとがあったけど、今は幸せ。」に必ずたどり着くはずですよ。