みなさんは、「毒親」「アダルトチルドレン」ということばをいつ頃知りましたか?もしかしたら、このブログに来て、初めて知った方もいらっしゃるのではないでしょうか。
私は、25歳の時に初めて、
「毒親」「アダルトチルドレン」という言葉を知りました。
【補足~初めてこのブログを読む方向け~】 私は、今では毎日前向きに幸せいっぱいに過ごしています。しかし、私の母は、心理的虐待を行う毒親でした。私は、毒母から受けた四六時中続く罵倒などによる心の傷に苦しみ、生きづらさを抱えるアダルトチルドレンになったものの、26歳の時に克服した、という経緯があります。▶詳細はこちら |
目次
自分がアダルトチルドレンだと気づくまで。
罵倒する母と、自分の生きづらさは、無関係だと思っていた。
今でこそ自分の母が毒母だと分かっていますが、「うちの母は変」「それが自分の生きづらさに影響している」と気づけたのは、やっと最近になってからでした。
社会人になってから、営業職ということもあり、人と接する機会がかなり増えました。でも、思うように人と接することができなくて、辛い気持ちが積み重なっていきました。むしろ周囲が良い人たちばかりだったので、「それに比べて自分は…」と、余計に苦しむことになりました。四六時中、目がうるうるしていたと思います。
毎日苦しすぎたので「とにかくどうにかしなきゃ」と思い、色々な本を読んだり、カウンセリングを受けるようになりました。本は「対人スキル」「会話力」「コミュニケーション力」「気づかい」「場の空気を読む力」関連を、大量に読みました。
アスペルガー?自閉症?私は知的障害なのかもしれない。
そんな中、ふと「アスペルガー症候群」「自閉症」という言葉に遭遇しました。当時社会人三年目くらいでした。
アスペルガー症候群も自閉症も、発達障害のひとつです。細かい違いはありますが、両方とも、言葉で会話をすることはできるけれど、周囲の人との交流が難しい、興味が狭く深い、曖昧な表現が苦手、環境の変化が苦手、などの特徴があります。
普段から、人と関わることは苦手だし、時間を忘れて何かに熱中することはよくあるし、何事も白黒つけたくなりがちです。
自分の状況と重なる部分が多かったので、
「ああ多分…私、脳に障害があったんだ…(;_;)」
と、勘違いしてショックを受けていました。
「毒親」「アダルトチルドレン」という言葉との出会い。
しばらくアスペルガー関連の本を読んでいましたが、近くに「うつ病」「虐待」などのコーナーがありました。そこで、初めて「毒親」「アダルトチルドレン」という言葉を知ったのです。(ちなみに細かく言うと、近くのサイコパスコーナーで「私サイコパスかもしれない…」というワンクッションもはさんでいます。)
最初は、「アダルトチルドレン?大人になっても子供のままでいたい人のこと?」程度の感覚でしたが(※それはピーターパン・シンドローム。)、読んでいくうちに全部クリアになっていきました。
うちの母は毒親だったのか!過去の出来事が全部繋がる。
「これ全部母のこと言ってる…!」「私の生きづらさは、母から来ていたんだ…!」と理解しました。
平積みされていた『毒になる親』を読んで、母から受け続けた罵倒も
冷たくされ続けていたことも
そのため自尊心が育たなかったことも
人との関わりが怖くなったことも
過去の出来事が全て繋がり、20年以上のもやもやが全部晴れた感じでした。
アダルトチルドレン克服法が無い?!自分で探しまわる。
自分の生きづらい原因が、自分の母親からきていることは分かりました。
しかし、どうやって克服すれば良いのかが分かりません。そもそも「毒親」「アダルトチルドレン」という言葉も、私も知らなかったくらい、知名度が低い言葉なわけです。
でも「私は毒親に傷つけられた不幸な子なの…」とグダグダするのは、悲劇のヒロインを一人芝居でやっているみたいで嫌でした。何よりも、毎日苦しかったので、とにかく辛い現状から抜け出したいという気持ちでいっぱいでした。
とりあえず、できることを手当たり次第やることにしました。
「辛くても頑張って進むんだ…私…(つ﹏<)・゚。」
という気分でした。
本を読んで実践した。
毒親関連の本を読みましたが、過去の辛かった経験や事例がドロドロつづられているばかりで(ごめんなさい)、トラウマ克服の決め手になるものには出会えずじまいでした。
「自信」「自尊心」「嫌われる勇気」「ポジティブシンキング」「幸せになる方法」関連の本を、片っ端から読みました。繋がりがありそうだったので、女性向けの「愛される女性になる方法」系統の本も大量に読みました。そして、毎日の生活に取り入れて実践しました。
ネット記事を読んで実践した。
上記のような本も読みましたが、ネット記事も検索しました。キーワードを入れて、検索結果の3ページ目くらいまでを全部開いて片っ端から読みました。
カウンセリングを受けた。
「アダルトチルドレン専門のカウンセラーさんならなんとかしてくれるかもしれない!」と思い、女性の方のカウンセリングを受けさせて頂きました。
しかし、そもそもあまり会話が噛み合わず、同じことを何度も聞かれたりするなど、トラウマを癒やすまでに至らずに終わってしまいました。(ごめんなさい。)
その後、ヒプノセラピーという、催眠療法も受けてみました。若干オカルトチックな方法ではあります。でも、自分が認識していないけれどトラウマになっている過去の出来事を知ることができたり、色々勉強をさせて頂くことができました。
▶ヒプノセラピーという方法について
ノートに書いて吐き出した。
頭の中で色々考えても忘れて、また同じことを考えることになりそうだったので、ノートに書き出しました。ノートに書き出して、「なぜ?」を何回も繰り返して、深掘りをしていきました。
周囲の自信がある人を真似した。
周囲の自信に溢れてる人、ポジティブな人、一人っ子・末っ子タイプのワガママな人(ゴメンナサイ)をチェックして、考え方や行動を真似しました。
友達や、周囲の人には相談しなかった。
当時は内容が重すぎて、周囲の人には相談しませんでした。というより、喋ったらそのまま涙がこぼれそうだったので、言うことができませんでした。今ふりかえると、相談しなくて正解だったと思います。相談をしても同じ境遇でない限りどうしようもない内容だし、単に困らせてしまうだけだったと思います。
まとめ
まだまだ、「アダルトチルドレン」という言葉はマイナーワードだと思います。
だから、
- 「自分の親は変かもしれない」
- 「自分は心に傷を負ってるかもしれない…」
と気づくことが遅れてしまうのです。私は20代で「アダルトチルドレン」「毒親」という言葉に出会いましたが、周囲でもこの言葉を知っている人はあまりいません。
少しでも多くの方がこれらを知っている世の中にできたらと思います。
▶毒親の母を持つ私が、26歳でアダルトチルドレンを克服した11の方法
▼毒親・アダルトチルドレン関連書籍はこちらにまとめてあります。是非読んでみてください!