小学校の授業の、
「自分の名前の由来を、両親に聞こう!」
「自分が生まれた時のことを、両親に聞こう!」
「お母さんからの手紙」
などなど。
あれマジで本当に恐ろしい。
虐待を受けてる子どもの心をえぐりにかかってる、って思ってます。授業のカリキュラム的に、早急に改善して欲しいです。
目次
「家族」を学ぶ大切な授業ではある。
勿論、「家族」「親子」を学ぶ大切な授業ではあるでしょう。
どんな風に愛されて自分が生まれてきたのか。両親に対する感謝。何を想ってその名前をつけてもらったのか。
でも、それって「愛情がある家庭」が前提なんですよ。
機能不全家庭では、普通に話すことも難しい。
私は母が毒親だったので、家では四六時中罵倒されて過ごしていました。
【補足~初めてこのブログを読む方向け~】 私は、今では毎日前向きに幸せいっぱいに過ごしています。しかし、私の母は、心理的虐待を行う毒親でした。私は、毒母から受けた四六時中続く罵倒などによる心の傷に苦しみ、生きづらさを抱えるアダルトチルドレンになったものの、26歳の時に克服した、という経緯があります。▶詳細はこちら |
だから、普通に話しかけることすら難しいんです。名前の由来を聞く?生まれた時のことを聞く?いやいやいやいや、バカなこと言わないで下さい。無理に決まってるでしょ。
そもそも「髪をひっぱって痛くしないで」さえ、言えてないんだから。
私はこの類の授業が辛かった。
「家族を学ぶ」系の授業は、私のクラスでは小学校三、四年生の時にありました。
私は「名前の由来を聞く宿題」は、漢字の意味からテキトーに考えて授業で発表しました。(実際は私も弟も、占いで決めたそうです。)
「生まれた時のこと」は「んー聞いたけどよく分かんなかったあ。」とごまかしました。
一番心をえぐられた「お母さんからの手紙」
これ関連の授業で一番辛かったのは「お母さんからの手紙」でした。
小学校の授業で、突然クラスの全員に手紙が配られました。一人一人違う、色とりどりの手紙です。先生が親御さんに頼んで書いてもらった手紙です。サプライズです。
私の手紙は薄いピンク色の封筒に入っていました。封筒を恐る恐る開けました。他の子よりも分厚くて、ずっしり重くて、枚数も倍以上ありました。
内容は、愛情に溢れたものでした。
どれだけ毒母が私を想っているか。私が生まれつき持っている心臓病を、どれだけ毒母が心配しているか。(オペ済なので今は普通の生活をしています。)どんな気持ちで毒母が私を育ててきたか。
私は大泣きしました。
普段、毒母に四六時中罵倒されて、冷たい態度しかとって貰えてなかったから。突然ぽーんと愛情を手渡されて、びっくりして、でも嬉しくて。温かさが一気に広がった気分でした。
「お母さんはいつも怒ってるけど、私はちゃんと愛されてたんだ」
「よかった…お母さんは私のことを嫌いじゃなかったんだ…」
と、大泣きしながら帰りました。
でも、喜んだのは大間違いでした。「ぬか喜び」ってこういうことを言うのだと思います。
一瞬でも毒母の愛情に気持ちを委ねた私がバカでした。
毒母からの扱いは
変わらなかったのです。
四六時中続く罵倒、冷たい態度。私の喜びは、6時間も保ちませんでした。突然持ち上げられて、再度地面に叩きつけられた気持ちでした。
私は手紙を捨てました。封筒を見るだけでも胸がえぐられる気分でした。私には呪いの手紙にしか見えませんでした。
クラスには離婚家庭の子も多くいた。
私のクラスには離婚家庭の子が多くいました。
離婚=片親=家庭環境が悪い、と決めつけるのは良くないかもしれません。とはいえ、両親が揃っていたとしても、うちの家庭のような機能不全家庭もあります。離婚家庭は、もっとその可能性があるんじゃないかなと思うのです。
「家族」を学ぶ授業は、そういう家庭がある前提で設定されてるのでしょうか?
多分考慮されてないと思います。考慮されているとしても、「それをやることで、子どもがどんな気持ちになるか」までは、全く考えられてないのではないでしょうか。
まとめ。
ちなみに、小学校時代の友達がこの時のことを今でも覚えていてくれて、最近(社会人6年目くらい)喋ったときに、
「他のクラスメイトが泣いてさえいない中、神山のボロ泣きしてる姿は異様だった。」
「そんなに感動することが書いてあるのか?!ってびっくりしたけど、そんなことはないと思う。きっと、虐待の背景があったから、神山はそういう反応になったんだね。」
と言われました。そのとおりです。
色んな家庭がある中で、この授業が皆等しく行われるのは本当に残酷です。
・「家族」を学ぶ授業は、機能不全家庭、離婚家庭がある前提で考えるべき。
・安易な「家族」を学ぶ授業は、子どもの心をえぐる。深い傷を作ることになる。
これらの授業は、早急に考え直してほしいと思います。
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