生きづらい原因のトラウマが何なのか分からない。トラウマを見つける方法。

「生きづらさがあるけど、その原因のトラウマが思い当たらない」

という方に向けて。

 

 

メンタルケアをするとき、必ずしもトラウマを見つける必要はありません。

でも、根っこを見つけて完治したい場合もあると思います。

 

 

トラウマが分からない原因と、トラウマを見つける方法をまとめました。

【トラウマ】大きな精神的ショックや恐怖が原因で起きる心の傷。精神的外傷。

目次

感覚が鈍感になりすぎている。トラウマをトラウマだと分かっていない。

ストレスにさらされすぎて、トラウマをトラウマだと分かっていないのかもしれません。

 

 

例えば私は、小学生の頃から生きづらさを抱えていました。

でも、自分が虐待されていたことに気づいたのは、なんと25歳の時でした。

参考記事:毒親の虐待は暴力だけじゃない。私は虐待を友達に言われて気付いた。

 

 

毒母から「このブス!!このブス!!」と毎日罵倒されていましたが、それがおかしいことだと気づいていませんでした。

「この母親ありえない」と思うどころか、「私がブスだからいけないんだ」と自分に矛先を向けていました。

参考記事:もしかしてうちの家庭っておかしい?アダルトチルドレンは自分が悪いと勘違いしがち。

 

 

「親の言うこと」というのは、良くも悪くも「洗脳」です。

洗脳されすぎて、過去に受けたストレスや、トラウマに気づけていないのかもしれません。

 

 

この場合は、とにかく「心地良い気分でいる時間を増やすこと」です。

 

 

心地良く過ごせるようになると、

「今までどうしてこんなストレスになることを平気でやっていたのだろう」

「どうしてあんなことをされたのに、トラウマになってたって気づかなかったんだろう」

と、気付くことがボロボロ出てきます。

 

 

「あんなひどい家庭、よくおかしいと思わなかったな」

「よくあんな友達と付き合えていたな」

「このパジャマ、襟がつまっていて苦しいのに、よくずっと着ていられたな

等々、大小問わずたくさん出てきます。

 

 

心の感度が上がるほどに、トラウマも気づきやすくなります。

参考記事:心地良い気分に切りかえやすくなる、ホッとすることリスト[グリッド]

参考記事:自分の気持ちに気づく。快・不快に敏感になる[Happyちゃん]

参考記事:「自分の心地よい」に細かくなる[Happyちゃん]

タイミングではない。思い出す時が来る。

まだトラウマに気づくタイミングが来ていないのかもしれません。

 

 

例えば私は、生きづらさの原因になったトラウマは、

「毒母にしんどい思いをさせられ続けたこと」

だと思っていました。

 

 

確かにそれは間違いなかったのですが、なんだかまだ底があるような、スッキリしない気持ちがありました。

 

 

しかし、しばらくして突然、

「生きづらさの直接の原因は、毒母にしんどい思いをさせられたことじゃない。

『自分がいけないんだ。私がお母さんのサンドバッグになれば、すべて丸く収まるんだ』って、自分をないがしろにすることを決めた自分自身への怒りだ。」

と気づいたのです。

 

 

(毒母からの虐待も、もちろん生きづらさの要因にはなっています。

毒母からの虐待の心の傷をケアした後に出てきたのが、自分をないがしろにした自分への怒りでした。)

 

 

ボケーっとしているときに、

「あ!!!!」

という感じで、気づきました。

 

 

これは、何をしたから、ということではありませんでした。

突然ポンと降ってきたような感じでした。

 

 

この時が、「気づくタイミング」だったのだと思います。

生きづらさの原因が、トラウマじゃない。

トラウマというようなつらい出来事じゃなくても、生きづらさの原因にはなります。

 

 

  • 環境
  • 他人のすりこみ
  • 誰かの何気ない一言

こういったもので、思い込み(ビリーフ)が設定されることがあります。

 

 

例えば、家族に「女性は料理ができて当たり前」と言う人がいたら、そうすりこまれることもあります。

もし、料理が好きではない女性がそうすりこまれたら、生きづらさの原因になるでしょう。

 

 

日本には「子どもは親を大切にするのが当然」という風潮もあります。

アダルトチルドレンさんにとっては、生きづらさの原因になるでしょう。

 

 

私の場合、某タレントさんの言葉が、生きづらさの原因になっていたことがありました。

 

 

その方が、インタビューで、

「誰でも話してみたら良い部分がある。だから私には嫌いな人がいないんです。」

と言っているのを読みました。

 

 

そして、

「私はそう思えない。そう思えない私は、だめなんだ。母親が好きになれない私は未熟なんだ。」

ととらわれていたことがありました。

 

 

そして、必死に自分を罵倒する毒母と仲良くしようとして、さらにトラウマを負いました。

 

 

生きづらさの原因は、必ずしも「嫌な出来事」ではありません。

原因が見つからないときは、トラウマ以外も幅広く探すのがおすすめです。

衝撃的すぎて記憶が無くなっている(かなり特例)

トラウマが衝撃的すぎると、記憶喪失になるそうです。

 

 

1度お会いした女性で、

「幼少期の記憶がまったく無い。

セラピーなどを受けたら、トラウマが衝撃的すぎて、脳が記憶を封じ込めてると言われた。」

という方がいらっしゃいました。

本当にまったく思い出せないそうです。

まとめ。

私も、生きづらさがあるのに、原因が分からないことはよくあります。

 

 

特に思い込み(ビリーフ)の書き換えをやっているとき、

「【4】それに対して、どういう思い込みがあるか、その思い込みができたのはなぜか、いつか。」

の項目で、時々つっかえます。

参考記事:心がどんどん楽になる!メンタルブロックの外し方[ビリーフの書き換え]

 

 

つらい気持ちは、早く解消したいし、そのために早く原因も知りたいものでしょう。

でも、見つからないときは、見つかりません。

 

 

「見つかりますよーに」

とイメージをしたら、一旦忘れましょう。

 

 

忘れた頃に答えが降ってきます。